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120美酒会メールマガジン  第12号     2005年2月15日
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内容はメチャ楽しかった第3回美酒会酒蔵見学のご報告。
遠足の感想は新会員の水井君。会長の挨拶もあります。
写真は http://www.120mitakai.com/120bisyu/ 活動記録にて
第2回美酒会の屏風画家アランウエストさんの展覧会のご案内は最後に
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第3回美酒会の報告

今回の美酒会のメインイベントは3つと大欲張り!
1つ目は待ちに待った我らが塩味さんのご実家の田村酒造所見学、
ここは皆、まじめに勉強しましたよ。
2つ目は、秋川渓谷沿いで炭火焼きの郷土料理を堪能できる黒茶屋での
嘉泉を味わいながらの食事会。
最後は帰路をサロンバスチャーターで1時間強の大宴会!
ではでは1つずつレポートしていきます。お付き合いくださいね。

1.田村酒造所(酒蔵)見学
当日は晴天に恵まれ、22名が14時に福生駅に集った。その大多数は
事前に示し合わせた行きの電車の中から早くも大人の遠足気分。
徒歩で福生の商店街を抜け、玉川上水を越え、田村酒造所へ到着。
田村専務と塩味さんが皆を出迎えてくれた。早速、田村専務に率いられ、
昔の玉川上水を利用した水車小屋、水門、玉川上水の歴史、樹齢数
百年の大樹をご案内いただき、酒蔵の入り口へ向かう。
酒蔵の軒に掲げられている、丸い杉の玉「さかばやし」、酒造りの守護神
「松尾神社」の説明をいただき、いよいよ酒蔵の中へ。

創業180年、女人禁制の酒蔵に初めて入室許可されたのが塩味さん。
彼女が生まれ育った実家を嫁がれていくその時まで、田村酒造所歴代
社長夫人でさえ許されなかったというから、酒蔵独特の掟の厳格さと、
嫁いで行く娘への父親の深い愛情とを同時に感じ取ることができるエピ
ソードとして印象深い。

酒米を蒸かす大釜(甑:こしき)や蒸かした米を冷却してエアで次の工程に
運ぶエアパイプ、お米のでんぷんを糖に変える麹の働き、糖をアルコール
と炭酸に分解する酵母、酒母工程。これらを同時進行させてつくるお酒は
日本酒だけ、温度管理の大切さ等、日本酒を造る上での特徴や、管理の
難しさをご丁寧に説明いただいた。
続いて階段を上がると、そこにはいよいよしぼりが明日!という今年最初
の大吟醸の醪タンクが...流石に大吟の高い香が部屋中に漂っていた。
純米酒の醪タンクにも案内され、ぐつぐつ成長中のタンクを上から覗いて
いると、田村専務がタンクの中の炭酸ガスを手で私の鼻先に。思わず
仰け反りしりもちをついてしまった位 力強く発酵が進んでいるのだ。
間違ってタンクに落ちてしまったら、炭酸ガスで5秒と持たないというから
想像に難しくない。最後に3種類のしぼり方の説明をいただき、蔵を出て
ビデオルームに移動。そこでは5種類の利き酒が待っていた。

「嘉泉」4酒と昨年11月に初めて限定販売したという貴重な新ブランド、
その名も「田むら」。純米吟醸で、まさに田村酒造所の自信作。早速、
おつまみをいただき、テイスティング開始。
田村専務監修の蔵紹介ビデオを視聴しながらもテイスティングは続いた。
すっかり美味しいお酒でいい気分になり、「嘉泉」の販売特設コーナーへ。
我も我もと皆の購買意欲は旺盛で、店員の方々も増員で対応。
後で聞いた話では通常の酒蔵見学者の3倍近い売上げがあり、
驚いていたとのこと。流石、真摯に酒を探求する120美酒会である。
酒蔵正面で記念写真を撮り、後ろ髪を惹かれながら、マイクロバスにて
田村酒造所を後にし お食事処「黒茶屋」へ向かった。

2 お食事処 「黒茶屋」にて
黒茶屋では早速水車とたいまつをバックに集合写真。
しばし景色に見とれ 秋川渓谷を散策し まさに遠足気分。
その後部屋に入り 塩見さんの音頭により嘉泉のお酒で乾杯!
田村専務より本日の御酒、特別本醸造「幻の酒」生酒を竹筒にて
冷酒で、特別本醸造は特製徳利にて炭火でのお燗でいただくとの
ご説明。料理は奥多摩の郷土の幸を使った炭火焼きと山菜料理。
目の前の囲炉裏端で各々焼いたりお燗しながら、お酒を味わいつつ
楽しいお食事会。途中黒茶屋店長さんによるお料理などの説明。
初参加の水井君、西田君、安永君のご挨拶。会員候補の松下さん、
熊谷君の自己紹介の後 満場一致でお二人の無試験入会を決定。
当日誕生日の森田君の紹介。山下さん、重田君も2月誕生日で挨拶。
金田君より重大発表に一同祝福の嵐。詳しくは第4回美酒会で!
おめでたいことを見つけては皆で共に喜び、楽しくお酒をいただく。
廣瀬氏による一本締めの中締めに続き 最後は美酒会ペナントを
会長より田村専務へ贈呈。「嬉しい心遣いです」と喜んでくださった。

3 帰りのサロンバス
宴は盛り上がり 迎えの日本交通大型サロンバスをついつい待たせ
予定時刻を大分過ぎてやっと一同バスに乗り込む。
田村専務と塩見さんに見送られ、別れを惜しみつつバスは新宿へ。
先ほどの利き酒用や購入したお酒と、用意した遠足用おつまみにて
バスは2次会会場となり大宴会が再び始まる。あっという間に新宿駅に
到着し 21時過ぎに名残惜しくも解散となった。

当日の写真は重田君と村田事務局長によって撮影し、
以下 美酒会コーナーの第三回活動記録にて
http://www.120mitakai.com/120bisyu/index.html
BBSにも参加者の感想の書き込みが・・・・

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第3回美酒会に参加して      法政M組  水井 哲之

今回、初めて美酒会に参加致しました。
田村酒蔵については、大同窓会の会場で嘉泉の樽酒を頂戴し、田村(塩見)
さんが同窓生と紹介されてから、大変惹かれるものを感じておりました。
今回のツアー企画は、日本酒を愛する人、酒飲みにとって、垂涎の的です。
福生駅から田村酒蔵に向かう道すがら、熊谷君の「早くのみたいなー」の
一言に思わず私も「然り。同意。同旨。」
さて、田村酒蔵は既にご紹介されている通り、言葉では上手く言い尽くせ
ない程、趣のある場所でした。そして田村専務のご説明による蔵見学は、
この日以降に飲む日本酒の味をさらにおいしく感じさせるものとなりました。
田村の酒を飲みながら楓や、玉川・田村分水に流れる水や、昔は廻ってい
た水車を想像していると、きっとそうであったであろう昔の日本の自然を
思い浮かべる事が出来ました。
田村専務はおしゃっていました。「お酒は、米、精米率、水、麹、酵母等の
要素だけではない。計測、分析はしっかり実施しているが、デジタルな機械
的な管理だけで造れるものでもない。最後は松尾の神様のなす業です。」
正にお酒は天の恵みですね。
ところで、田村さんは、鮎釣りが大好きという自然活動派。
その田村さん「最近、晩酌はヌル燗でゆっくり飲むのがいいですね。」
「年のせいですかね」の一言。そうなんだ! 私も実はその口で、燗酒で
ちびちびも大好きでしたので、何とはなしに心強く、一安心した次第です。
さて、蔵での試飲や、乙な秋川渓谷沿いの食事処で伝統のお酒をたっぷり
頂戴しておりましたが、あっという間に武蔵野とお別れの時間。余韻嫋嫋。
しかしながら、まだまだお楽しみは続きました。
ここからは、豪華なサロンカーでの帰路。各人に渡された、幹事の手作り
による袋詰のおつまみセットは、昔の遠足のお菓子袋を彷彿させました。
水筒の中身はお茶からお酒に変わっておりましたが。
酔った体自身の揺らぎと、バスの振動が合わさり、お腹の中の酒がシェイク
され、益々心地よし。
暖かく持て成して頂いた田村酒蔵の方々。至れり尽くせりのアレンジ、世話を
して頂いた幹事さん。そして楽しませて頂いた会員の皆様。誠にありがとう
ございました。

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ご挨拶     杉原会長

初回・大人の遠足はお楽しみになれましたか!
幹事役として至らなかった点はご寛容の程を。
それにしてもさすが皆さん慶應義塾の卒業生だなと感心致しました。
細かい配慮出来ず、大雑把なシナリオしか作らなかったのが逆に幸いした
ようで皆さんひとりひとりがまさに独立自尊で行動して全体が盛り上がり
素晴らしい会に仕上げてくれました。皆さんの盛り上げパワーに乾杯です。
ありがとうございました。
さぁこれからも企画満載で第二弾大人の遠足も計画していきます。
何しろ全国に慶應義塾出身の蔵元さんは沢山いますから。乞うご期待!

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今後の予定       妹尾副会長

美酒会ももうすぐ設立1年となります。あともう少しで会員100人突破。
大同窓会で初めて出会った事務局3人が 良くぞここまで会を続けられたと
皆に感謝感謝。いつも猪突猛進、思いつきで迷惑ばかりかけている私は
温和な会長、緻密な事務局長、頭脳明晰で思いやりのあるお二人に
心から感謝しています。慶応高校も甲子園出場が決まり 美酒会会員
100人突破記念(予定)、大同窓会1周年記念 めでたいこと集めて
春にはなにか気楽な酒宴をしたいですね。
又 美酒会は秋に同期の宮坂君が専務をしている長野県の「真澄」を
予定し、企画を構想中。いままでの「末廣酒造」「福光屋」「田村酒造場」の
お酒の復習はもちろんですが、「真澄」のお酒の予習もしておいてね。
「真澄」藏元 宮坂醸造梶@http:// www.masumi.co.jp

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アランウエストさんの展覧会のご案内

第2回美酒会にご好意で屏風絵をお貸りしたアランウエストさんの
展覧会が横尾君のプロデュースにより開催されます。
☆ 場所 池袋 東武百貨店
☆ 日時 3月3日(木)〜3月9日(水)
5日(土)、6日(日)4時〜6時アラン氏によるデモンストレーション
金銀箔、砂子細工を見せてくださいます。
あの日の黄金色の屏風”須田の朝”は圧倒的な迫力でしたが
アランさんの他の作品もぜひ鑑賞してみたいですね。

又 横尾君が日本テレビの「ぶらり途中下車の旅」で紹介されます。
放送日時は2月26日(土)9:30〜10:00
和紙や表装道場のことを中心に横尾君が説明しているそうです。
マスミHP http://www.masumi-j.com/
アランウエストさんのHP  http://www.allanwest.jp/index.html

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<お知らせ>

このメールマガジンを是非ご友人の120三田会の日本酒好きの方に転送
して頂けたら嬉しいです。他の120三田会メンバーで当会に入会希望の方
がいらっしゃいましたら下記メールまでご相談ください。
事務局より後日、ご本人にメール等でご連絡差し上げます。
事務局 村田 健 murata615@mve.biglobe.ne.jp

「120美酒会BBS」http://bbs1.whocares.jp/bb/u/120bishu/
「120美酒会コーナー」http://www.120mitakai.com/120bisyu/index.html

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「120美酒会」事務局
  杉原 英二 es13281328@yahoo.co.jp
  妹尾 理恵
  村田 健 murata615@mve.biglobe.ne.jp
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