*二十回を重ねた美酒会に感謝、あと百回で120! *

経U 重田 晋

大切にしているツーショット写真は黄金に輝く大屏風の前。
正座で微笑む
日本画の巨匠・加山又造の愛弟子、アラン・ウエスト画伯。
第2回( http://120mitakai.com/120bisyu/images/041119/index.html)
美酒会汐留でのゲスト「日本人より日本人らしい」
芸術職人とご縁を得て、小品の一つが今、拙宅の玄関を
飾っている。

9年前から毎回 新しい出逢いを連れてくるこの会は、四半世
紀間「ワイン漬け」だった自分の、「内なる日本」を覚醒する。
大人の遠足と称した酒蔵見学の楽しさに味をしめ幹事三人の
下見に同行、先輩蔵元の自宅に上がり込み・・・震災後は
「義援金プロジェクト」事務局の後輩蔵元を応援、地元大田
三田会に講師で来てもらったり。 果ては、下町バザールで
「福島・純米酒」のチャリティ販売に法被姿で声を枯らす。
「卒業25年 大同窓会」前の自分には、想像もつかなかった。

印象深いのは、ピエモンテ料理とのマリアージュにみた
「丹波蔵の革新」や、ベイサイドの船上に「越後蔵の雪男」を
迎えての夜会など、ワイングラスでの新しい楽しみ方の提案。
(ホームページ (http://120mitakai.com/120bisyu/) ♯13, ♯17 ご参照)
また我等の当番年 2009連合三田会大会での「塾員酒蔵広場」
( OB蔵元集結)は、まさに美酒会あってのエポックメイキング。
毎年、模擬店部会が替わるものかは、5年目の今秋以降も
連綿と続くだろう。

さらに 世間の耳目を集めるのは9月に3回目を迎える銀座の
一大イベント「美酒早慶戦」。 三幹部のうち会長不在時の
稲門関係者との「ヨタ話」がキッカケなのだが、さすが体育会
(端艇部)出身の杉原会長。 両校OBの蔵元への電話攻勢を
掛け一気に50蔵を集めての毎年開催へ。彼は20年を超える
「稲作からの酒造り」実践者で、「日本酒文化を楽しむ会」も主宰。
どんなに呑んでも「毎朝走る」スーパーサラリーマン。

片や、綿密な準備の心配りと 「日本酒を世界へ」の想いの
強さで、斬新な企画を昇華させていく 理恵副会長。
「酒道妹尾流」家元、第二代 『酒サムライ』 叙任者として諸国
大使館にも影響力を持つ カリスマ主婦。
その二人の個性のぶつかり合いを 豊富な経験でサポートし、
また公明な会計も預かる村田事務局長は正に神出鬼没。
「日本酒 呑み回り」の趣味では日本一 のエグゼクティブ。
やたらと顔が広い。
素晴らしい「酒と食と人の文化」を、仲間はもちろん同時代に
暮らす人々、さらには地球規模まで広げようとしている・・・
幹部トリオに、改めて拍手!

「伝統は革新の積み重ねによって守られる。」 とは
某先輩蔵元の言葉。古臭い「日本酒」のイメージを大転換
させることも、本会の重要な役割に。いつかは三人で
「日経朝刊」 文化面センター に登場してほしい。
ともあれ本当に木挽町・東京吉兆の会を実現してしまった今、
25、30回記念は如何しますか。いっそ、更に百回120迄の
展望を掲げ、同期みんな揃って長生きしよう。